TOP 支部TOP

第3学年技術・家庭科年間指導計画
1.研究主題
 実践的、体験的な学習活動を通して、生徒が主体的に課題に取り組み、基礎的・基本的な知識・技術(技能)を確実に身につけさせる。
 
2.主題設定の理由
 平成15年度千葉県学校教育指導の重点のうち、技術・家庭科指導のポイントの「イ 生活の自立を図る観点から、実践的・体験的な学習を一層重視する。」を達成するためには実践的・体験的な学習活動を多く取り入れることが大切と考えた。また、それらの中で、知識・技術(技能)の習得はもとより、目標、ねらいに準処した評価をし、生徒の学習意欲や、学習効果を高める指導と評価の一体化はどのようにしたらよいか研修したく、この主題を設定した。
 
3.3学年指導計画                                                                   
(1)指導目標
  @B(1)  自分の成長と家族や家庭生活とのかかわりについて考えさせる。
  AB(2)ア 幼児の観察や遊び道具の製作を通して、幼児の遊びの意義について考えること。
  BB(2)イ 幼児の心身の発達の特徴を知り、子どもが育つ環境としての家族の役割について考えること。
  CB(5)ア 幼児の生活に関心をもち、課題をもって幼児の生活に役立つものをつくることができること。
  DB(5)イ 幼児の心身の発達を考え、幼児とのふれあいやかかわり方の工夫ができること。
 
  
(2)指導計画

 
評価の観点 評価規準 評価方法 判定基準:A:十分満足できる B:おおむね満足できる
 

 
時数
 
指導項目
 
指導
要領
学習活動(目標)
 
生活や技術への関心・
意欲・態度
生活を工夫し、創造す
る能力
生活の技能
 
生活や技術についての
知識・理解
進度
17
























 
幼児期をふり返る。











幼児の成長の過程を知る。











 
B(1)











B(2)イ












 
・成長過程と家族とのかかわ りについて考える。










・運動機能、生理機能の発達 とその特徴を知ることがで きる。



・幼児の発達には個人差があ ることを理解する。

・幼児の遊びや生活の様子を 観察することができる。
 (CDソフトシミュレーシ       ョンの活用)
 
・自分の成長をふり返り、 家族や家庭生活に関心を もち意欲的に学習に臨も うとしている。
方法:学習プリント等の点   検






・幼児期を思い出しながら 運動機能や生理的特徴に ついて知ろうとしている。
方法:活動状況の観察





・幼児に関心をもち進んで 観察しようとしている。方法:活動状況の観察

 

























 
・自分の成長や生活は、家 族やそれに変わる人に支 えられていることに気づ き、まとめることができ る。
方法:学習プリント等の点   検














・幼児の接し方について育 てる側としての意識を持 って行動することができ る。
方法:プリント点検
・自分の成長や生活は、家 族やそれに変わる人に支 えられていることに気づ く。
方法:学習プリント等の点   検
B:自分の成長に関わった  人について考えを整理  することができる。
A:感謝の思いをきちんと  表現できている。

・幼児の運動機能・生理機 能の発達と特徴について まとめることができる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検
・幼児期の発達は個人差が あることを理解する。





 

























 

























 

























 

























 

























 
時数
 
指導項目
 
指導
要領
学習活動(目標)
 
生活や技術への関心・
意欲・態度
生活を工夫し、創造す
る能力
生活の技能
 
生活や技術についての
知識・理解
進度













































 

































幼児と遊ぶ











 

































B(2)ア











 
・情緒や社会性の内容と発達 の様子を理解し、家族や周 囲の人とのかかわりが影響 することを知ることができ る。
・幼児の言葉の発達や発達の 過程を知る。






・基本的な生活習慣は生活の 自立の基礎となることを理 解する。








・幼児の心身の発達は相互に 関連していることを知る。







・幼児にとっての遊びの大切 さを理解できる。










 
・小さい頃を思い出し、具 体的な場面を想像し考え ようとしている。
・どのような言葉が発達す るのか興味を持ち、幼児 を観察したり、実際の会 話を思い出そうとしてい る。
方法:活動状況の観察




・自分の小さい頃を思い出 し、どのようにして生活 習慣が身につくか知ろう としている。
方法:活動状況の観察















・中学生の生活と比較して 幼児にとっての遊びの意 味を知ろうとしている。方法:活動状況の観察








 
・発達にあわせて幼児と話 をしようとする態度が見 られる。
・発達の目安を知り幼児に 具体的な言葉がけができ る。
方法:活動状況の観察
B:幼児にわかるように話  かけができる。
A:幼児の反応を確認しな  がら会話を深めること  ができる。

・幼児の心身の発達に応じ て適切な時期や方法を想 像することができる。

方法:学習プリント等の点   検














・幼児の生活の大部分は遊 びであることを知り、幼 児とのかかわりを工夫で きる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検





 
・身近な幼児に適切な支援 の言葉をかけることがで きる。
・発達にあわせて幼児との 会話をすることができる。
方法:活動状況の観察







・発達の種類と家庭を分類 し、図表等にまとめるこ とができる。
方法:学習プリント等の点   検






・幼児の心身の発達につい てその過程を総合的な観 点でまとめることができ る。

















 
・情緒や社会性の内容と発 達の様子を理解し、総合 的に説明することができ る。
・幼児の言葉の発達の過程 を知ることができたか。方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検




・生活の自立となる基本的 生活習慣の内容を理解し、 発達の目安を示すことが できる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検
B:基本的生活習慣を具体  的に例示できる。
A:他の発達と関連してと  らえることができる。
・幼児の心身の発達は相互 に関連していることを説 明できる。
B:良心の発達について順  序を追って説明できる。
A:発達段階を総合的にと  らえ、絡み合って発達  することを説明できる。

・幼児にとっての遊びの意 義を説明できる。
・幼児にとって遊びは様々 な発達を助け、人格形成 にも影響することを理解 できる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検
B:遊びの意義について説  明できる。
A:遊びの意義を他の発達  と関連して説明できる。













































 













































 













































 













































 













































 
時数
 
指導項目
 
指導
要領
学習活動(目標)
 
生活や技術への関心・
意欲・態度
生活を工夫し、創造す
る能力
生活の技能
 
生活や技術についての
知識・理解
進度













































 



















遊び道具をつくる















幼児にとっての家族の役割について考える。







 



















B(2)ア















B(2)イ









 
・遊びは幼児の様々な能力の 発達を促すことがわかる。




・遊びを豊かにする安全な遊 び道具と環境について考え ることができる。










・遊び道具の製作を通して遊 びの意義を確認することが できる。
・幼児期の遊びを思い出し、 おもちゃとして遊べるもの を一枚の白い紙で表現し、 互いに遊んでレポートにま とめる。
・心身の発達に適し、安全な 遊び道具を製作することが できる。





・幼児期における家族の役割 を知る。





・幼児にとって安全な環境に ついて考えることができ  る。
 
・遊びが育てる子供の能力 について関心をもち、遊 びを考えようそしている。方法:活動状況の観察


・自分の幼児期を思い出し、 安全な遊び道具と環境に ついて考えようとしてい る。
方法:活動状況の観察








・対象児を決めて、発達や 遊び方などを配慮し製作 しようとする。
方法:活動状況の観察
B:発達や遊び方を配慮し  て製作しようとする。
A:材料の工夫などを加え  課題をはっきりもて製  作しようとする。







・幼児を取り巻く家族の気 持ちを自分のこととして 考えようとする。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検

・幼児を保護する立場にな って身のまわりの危険に ついて考えようとする。方法:活動状況の観察
・年齢や遊びの種類によっ て発達する能力を理解し、 幼児の遊びを工夫するこ とができる。
方法:活動状況の観察

・遊びを豊かにする安全な 遊び道具と環境について 工夫し一緒に遊ぶことを 考えることができる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検
B:安全を考えた遊び場の  条件を考えることがで  きる。
A:さらに一緒に遊ぶこと  ができる。

・幼児の創意工夫を引き出 すような遊び道具を製作 することができる。
・安全に配慮して遊び道具 を製作することができる。
・自然の素材や身近な材料 を活用し、工夫すること ができる。
方法:活動状況の観察及び   製作物、レポートの   点検





・家族の役割を理解し、幼 児に接することができる。方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検


・事故防止や危険を予防し 安全に対する配慮ができ る。
方法:活動状況の観察
・遊びを通して育つ能力に ついてまとめることがで きる。
方法:活動状況の観察


・自然や戸外での遊びを工 夫し幼児と遊ぶことがで きる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検







・安全で充実した遊び道具 の計画を立て、製作する ことができる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検
・安全に作業を進めること ができる。
・適切な用具、材料を選び 能率よく作業を進めるこ とができる。
・製作したおもちゃの目的 や活用の仕方など説明す ることができる。
方法:活動状況の観察

・幼児にかかわる人の気持 ちをまとめることができ る。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検

・安全な遊び場の必要性に ついてまとめることがで きる。
方法:活動状況の観察
・年齢や遊びの種類によっ て育つ能力を具体的に説 明することができる。
方法:活動状況の観察


・安全な遊び道具や遊び場 について説明ができる。
・戸外で友人と遊ぶことの 大切さが理解できる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検






・遊び道具の製作を通して 幼児と遊びとのかかわり について理解を深める。方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検










・幼児にとって家族や身近 な人とのふれあいが大切 なことを説明できる。
方法:活動状況の観察及び   学習プリント等の点   検

・安全な遊び場の必要性に ついて説明できる。
方法:活動状況の観察
 













































 













































 













































 













































 













































 
時数
 
指導項目
 
指導
要領
学習活動(目標)
 
生活や技術への関心・
意欲・態度
生活を工夫し、創造す
る能力
生活の技能
 
生活や技術についての
知識・理解
進度





























 
幼児とかかわることができる。
・おもちゃをつくっ て幼児と遊ぶ。
・幼児のおやつをつ くる。
・幼児服をつくる。

( 3つから2つ選択で製作する。評価については評価項目の数をそろえ、判定基準のレベルをジャンルが違っても極端に差がつかないように設定した。)













 
B(5)ア
B(5)イ



























 
・課題をもって幼児の生活に 役立つものを考えることが できる。








・遊び道具の役割をふまえた 製作計画や製作ができる。



・間食の意義を考えたおやつ 作りができる。




・生活に適した幼児服を製作 することができる。





 











・対象児を意識し、意欲的 に製作しているか。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表の点検

・対象児を意識して意欲的 におやつをつくっている か。
方法:活動状況の観察及び   調理計画用紙の点検

・対象児を意識して意欲的 に幼児の衣服をつくって いる。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表の点検


 
・幼児の生活や遊びに関心 をもって製作しようとし ている。
方法:活動状況の観察







・課題をもって遊び道具を 考えることができる。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表の点検

・課題をもっておやつをつ くることができる。
方法:活動状況の観察及び   調理計画用紙の点検


・課題をもって幼児の衣服 をつくることができる。
・体の発達の特徴に配慮し た工夫をすることができ る。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表の点検
 
・B(2)の学習をいかし幼児 の生活に役立つものを考 えることができる。
方法:学習プリントの点検
B:幼児の生活に役立つ観  点で製作物を考えるこ  とができる。
A:成長や目的など様々な  観点を含めて製作物を  考えることができる。

・安全や衛生に配慮してつ くることができる。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表、製作物   の点検
・安全や衛生に配慮してつ くることができる。
方法:活動状況の観察及び   調理計画用紙、製作   物の点検

・安全に配慮してつくるこ とができる。
・適切な材料を選択するこ とができる。
方法:活動状況の観察及び   製作進度表、製作物   の点検
 











・幼児の生活と遊びの意義 をきちんと理解している。
方法:製作進度表、レポー   トの点検

・幼児の生活と間食の意義 を理解している。
方法:調理計画用紙、レポ   ートの点検


・幼児の体の特徴や心身の 発達を理解している。
・幼児服の条件をまとめ説 明することができる。
方法:製作進度表、レポー   トの点検

 





























 





























 





























 





























 





























 
 
     3学年 指導計画時数配分と説明
 
       B 家族と家庭生活   17時間 (1)で1時間 (2)ア、イで10時間 (5)ア、イで6時間
 
      幼児とのかかわりが全員に同じように機会を与える場面設定ができなかったので(保育所訪問など時数削減のため確保でいなかった)、個人でそういう機会をもつようにすると個人差がかなりあって     改善の余地を考えた方がよいかもしれないと思った。選択制の製作は、思ったより煩雑にならず、よい学習形態であると認識した。
 
 3学年トータルして


 
  1学年 2学年 3学年 合 計
A 生活の自立と衣食住     18時間     30時間      0時間     48時間
B 家族と家庭生活     17時間       5時間     17時間     39時間
          56:31
9:5〜3:2
          52:35
 
   9:5〜3:2の比率の範疇を若干越える(B分野に厚い)が、実践的、体験的な学習活動を多く取り入れているので、支障はないと判断している。特に、1学年では、B(6)イを拡大解釈して、生活に  役立つ小物作りに当てているので、実質はA分野の時数が多くなっている。