第52回全日本中学校技術・家庭科研究大会
第52回関東甲信越地区中学校技術・家庭科研究大会 千葉大会
第3分科会「C 生物育成に関する技術」
会場:千葉市立轟町中学校
・本時の題材 「落花生の栽培」
・授業の概要
土の再生を通して、物質循環の大切さに関心をもち、今後の生活に活用することを目標とした。使用済みの土をふるいにかけ、かける前と後の様子をくらべ生徒に考えさせた。土の再生が環境面・経済面でどのような意味があるかを考えることができ、さらにその必要性を確認した。
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土の再生についての説明 |
作業用具 |
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土をふるいにかけて、不要物を除去する |
土の再生について各班の考えを掲出する |
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左上:第3分科会(千葉市)の提案
右上:支部各校が取り組んだ生物育成を紹介するパネル
左下:ラッカセイの栽培に用いた古タイヤを再生した容器 |
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・授業者の反省(千葉市立轟町中学校 青木 聖典 教諭)
循環型社会への影響を生徒がよく考えてくれていた。ワークシートへの記述には将来へ広がりを見せるものもあり、期待させる成果であった。
・提案・発表(千葉市立椿森中学校 伊藤 芳仁 教諭・千葉市立泉谷中学校 権守 博文 教諭)
循環型社会を構築するために自ら生活を工夫・創造できる生徒の育成のため、@落花生の栽培A3Rを意識した教材・教具の活用。B言語活動を通した課題発見の工夫について説明があった。
・質疑応答
年間指導計画や評価、ジュニアティーチャー(前時までの通常の展開でもちいている授業形態)の準備などについての質問があった。
・指導・助言
千葉市教育委員会学校教育部指導課 指導主事 山田 克彦 先生
工夫し・判断する能力についての助言や成就感が得られる題材の模索、評価のさらなる工夫についてご指導をいただいた。
提案発表
・提案@ 「工夫し創造する能力を高めるための学習指導〜トレーニングシートと学習ノートの活用〜 」
(長野県 安曇野市立穂高東中学校 教諭 北原 大介 先生)
生物育成に関する技術の学習にあたり、@学習ノートの活用Aトレーニングシートの作成と活用B題材展開の工夫について提案があった。
・提案A「生活や社会との関わりを深める技術・家庭科教育 −トウモロコシの促成栽培を通して−」
(茨城県 鹿嶋市立大野中学校 教諭 内藤 英一 先生)
トウモロコシの促成栽培を行い、ジグソー学習を取り入れた栽培計画の立案と生物を育てる技術について提案があった。
研究協議
・小動物などにより作物が荒らされないような工夫についての質問があった。
指導助言
・長野県中信教育事務所 指導主事 竹内 秀昌 先生
生物育成を通して生徒に考えさせること、栽培計画に立案おいては目標を立ててそれに向けての活動についてご指導をいただいた。
・茨城県教育庁義務教育課 指導主事 太田 雅彦 先生
生徒へのアプローチ方法や基礎基本から栽培技能を身につけさせる工夫についてご指導をいただいた
指導・助言(全体をとおして)
千葉大学教育学部 教授 大河内信夫 先生
栽培計画を立てるために、後で検証できるように記録をすることの大切さについてご指導をいただいた。また、複数の条件下で栽培し、工夫することの大切さについてご助言をいただいた。