基礎・基本の洗い出し

1 基礎・基本のとらえ方
「基礎・基本」と「基礎的・基本的な内容」の用語があるが、同様のものととらえる。
その内容は、次のようになる。

@学習指導要領に示されている各分野の指導内容であり、生徒全員に習得させるべきき必要な内容
A問題解決的な学習を行うための「学び方、考え方」に関する内容

@について
 学習指導要領解説書において、「生活に必要な基礎的な知識と技術とは、生徒が自立して主体的な生活を営む為に必要な基礎的な知識と技術であり、各分野の指導内容として示されている」とある。
Aについて
「学び方、考え方」など、自ら課題を解決していくための基礎・基本として次の事柄が考えられる。

ア 問題を発見できる力              オ 情報を収集し、活用できる力
イ 学習課題を決定できる力           カ 学習活動を評価・修正できる力
ウ 学習計画を立案できる力           キ 生活に生かす力
エ 方法や手段を選択して、利用できる力


2 なぜ「基礎・基本の洗い出し」を行うのか
 基礎・基本の洗い出しについて、文科省の河野視学官は、平成13年度関ブロ東京大会で次のように述べている。「技術・家庭科の学習指導を充実するために何をやらなければならないかというとき、いずれの研究会でも、学習指導要領で目標の確認をし、その中で基礎的・基本的内容を検討します。つまり、洗い出していくという作業をするわけです。目標と内容を洗い出した後、各学校の授業でどう実践していくのかということが大事なわけで、それが研究大会の大きな役割りになってくると思います。次に、洗い出したものを題材として構成していくことになります。」このように、「基礎・基本の洗い出し」が、学習指導や研究大会の出発点となるとわけです。

目標と内容を洗い出し
・目標の確認     
・基礎的・基本的内容
・学習指導要領・同解説書
・国立教育政策研究所・教育課程研究センター報告等の活用
題材開発・選定
実  践
・指導計画、評価計画
・確かな知識と技術の習得
・問題解決的な学習
・きめ細かな指導の工夫       等
評  価
・評価規準
・評価方法の工夫          等

 本県の研究の目標である「確かな知識と技術を身につけさせる」、「問題解決能力」を育てるためにも、各分野・項目で、「関心・意欲・態度」等の4観点でどのような力を育てなければならないのか、洗い出しを行い、その上に立って、指導計画や題材開発、問題解決的な学習等の指導の在り方、評価等の研究を進めることが重要になります。
 生徒が習得すべき基礎的・基本的内容を私たち指導者が明確に押さえて、指導と支援を適切に組み合わせながら、学習指導を行うことが肝要です。

3.具体的な【基礎・基本の洗い出し】とその手順
 学習指導要領と同解説書、国立教育政策研究所・教育課程研究センターによる「評価に関する報告書」を参考にして、
どのような力を身につけさせたいのかを押さえる。(「評価に関する報告書」は、国立教育政策研究所のWebぺ一ジ参考)

 具体的な洗い出し作業は、次の@、Aの手順により、A4版横書き、下表で示された形式で作成する。
 @分野A及びBの全体を通して、身につけさせたい基礎・基本を洗い出す。
  「内容のまとまりごとの基礎・基本」として作成する。これは、国立教育政策研究所・教育課程研究センターで作成した報告書の文言を引用して作成する。
 A各分野で取り上げる題材を通して身につけさせたい基礎・基本を具体的に洗い出す。
  「題材に応じた基礎・基本」として作成する。これは、各学校で、取り上げる題材にあてはめて、4観点でどのような力を身につけさせるかを検討して、具体的に表す。
   …この洗い出しが一番大切!。