研究、技術・家庭科に関する文言について

 今後の研究推進や紀要等の執筆において、共通理解しておくべき内容がありますので確認して
おきます。なお、内容は、文科省教科調査官、県指導主事、全日中技・家科研究会役員等の諸先
生方からのご指導いただいたものをまとめたものです。

<学習指導要領に関する表現・表記>
@教科の名称
 「技術・家庭科」(ぎじゅつかていか、ぎじゅつぽつかていか)であり、技術科、家庭科ではない
A職員の呼び方
 ・技術分野を指導する職員・…技術担当者、技術担当教諭
 ・家庭分野を指導する職員・…家庭担当者、家庭担当教諭
B「領域」から「分野」へ
 技術領域⇒技術分野、家庭領域⇒家庭分野
C内容について
 「A技術とものづくり」ならば…「内容A」「内容B」とする。
D各分野の(1)〜(6)について
 「項目」または「大項目」と呼び、例えば、「項目(1)〜(4)」とする。
E各項目の下位ア、イ、ウについて
 「小項目」と呼び、例えば、「小項目(ア)の内容は、…」とする
F評価の「規準」、「基準」について
 文科省では、使用上、まぎらわしいので、「基準」は使用しない方向とのこと。
 使用する場合は、なんらかの定義をして「判断基準」「判定基準」などと用いる。

〈問題解決的な学習について>
@問題解決学習と課題解決学習の明確化
 ☆問題解決学習⇒子どもの主体性や自主性が尊重され、問題解決自体を学ぶだけでなく、問題解決の方法や創造性の育成を目指す授業形態。
 ☆系統学習⇒知識・技術などの内容を系統的に学んでいく学習形態。
 ☆課題解決学習⇒問題解決活動を取り入れ、内容としては、科学的・学問的な系統を重視しようとする系統学習との折衷的な試み。
 ☆問題解決的な学習とは?なぜ「問題解決な学習」なのか?
     問題解決学習の擬似的体験で、指導者が学習過程を仕組み、意図的に準備し、あたかも生徒自らの力で、調べ、考え、問題を解決したかのように思わせる学習活動である。
   「問題解決的な学習」という言葉は、小中学校のみに使い、高等学校には「的」がない。
    なお、従来の学習指導要領で使用していた「課題解決型学習」も問題解決的な学習と同様のものと解釈する。

☆問題と課題について(技術・家庭科の場合)

問 題 課 題
・主観的,抽象的なこと
・願望や希望
・漠然とした事柄
・向上や改善させたいと思っている事柄
・生活で何気なく見過ごしている事柄
・具体的な事柄
・願望や希望を実現する決意
・漠然とした事柄を目標化する。
・向上や改善させたい事柄を明確にする
・見過ごしている事柄を明確にして,具体的にどうしたらよいか考える
・机の上が散らかっていて,本を探すのがいつも面倒だ
・電卓を使って小遣い帳をつけるのが面倒だ
・本を整理するものをつくろう
・コンピュータを使って小遣い帳をつけよう

A指導課題と学習課題について
 ・指導課題…教師から示される課題。ひとくくりの題材(単元…項目の集まり)の生徒に示す学習すべき内容が端的に表現されたもの。「学習目標」と同じである。
 (学習目標)     ex「生活に役立つ収納品を製作しよう」
 ・自己課題…教師から示された指導課題を、生徒が身近な問題から自分の課題として形成し表現したもので、「学習課題」と同じである。
 (学習課題)     ex「CDを整理するものを作ろう」

B題材と単元の表現
 ○題材…技術・家庭科は、「題材」の言葉を使用する。示された内容を組織して指導を組み立てていく教科が使用する。
 ○単元…その内容だけを指導する教科(例(1)だけで指導する教科)が使用する。